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集落

■ 山村集落、漁村集落、農村集落、島の農村集落、村落、船主集落

かつて全国に無数に存在した集落は、農林水産業と結びついた日本人の生活基盤であった。これら集落には、地域の自然や文化との強い結び付きを持つ独特の形式を備えた民家が発達し、周囲の自然環境と一体をなした豊かな集落景観を作り上げ、日本の生活文化の魅力を伝えている。

宿場の町並

■ 宿場町、構中宿

近世以降、江戸を中心として各地に張り巡らされた街道には、数多くの宿場が存在した。宿場の中心には公用の宿泊施設としての本陣、脇本陣の他に問屋場、高札場などが設けられ、これに続く街道沿いには多くの町家が建ち並んだ。現在でも魅力あふれる歴史環境を求め多くの旅人で賑わっている。

港と結びついた町並

■ 港町

四方を海で囲まれた日本では、近世を通じて東廻り航路、西廻り航路に代表される全国的な海上交易網の成立により、海に開かれた個性豊かな町並が沿岸部各地に成立した。また、幕末に開かれた居留地と開港場は、近代に入り外洋を介して世界と結びついた貿易の拠点として繁栄し、洋館の建ち並ぶ独特の町並によって多くの人を魅了している。

商家の町並

■ 商家町、在郷町

近世から近代にかけて、地の利を得た要衝の地には、周辺各地から物資や産品が集積し、これらの交易によって町が栄えた。これらの町では、当時の繁栄によって築き上げられた上質かつ洗練された意匠を持つ町家が建ち並び、現在ではこれらを活かしたまちづくりが各地で展開されている。

産業と結びついた町並

■ 養蚕町、鉱山町、製塩町、製蝋町、製磁町、漆工町、醸造町、製繊町

全国各地には、その地域独特の産物と技術を背景とした産業と結びついた町が数多く存在した。これらの町には産業を支える多様な職人やこれを売りさばく商人などが居住し、莫大な富の蓄積により、変化に富んだ表情豊かな町並が築かれた。現在でも町並の随所に産業との結びつきが残されている。

社寺を中心とした町並

■ 門前町、寺内町、里坊群、社家町、寺町

長い歴史の中で人々の信仰を集めてきた社寺は、同時にこれらの境内や門前に町を形成していった。これらの町は、信仰の形態や成立した時代、地形などの違いにより独自の町並景観を築き上げ、今なお続く信仰とともに、落ち着きのある風情を保持している。

茶屋の町並

■ 茶屋町

近世から近代にかけては、豊かな町人文化を背景とした遊興の場が都市の随所に創出された。その中でも茶屋町は、二階に設けられた座敷を中心とした洗練された社交の場として発展を遂げ、往時の佇まいを今に残している。

武家を中心とした町並

■ 城下町、武家町

近世日本の武家社会は、城下町と呼ばれる都市を生み出した。城下町は、城郭を中心に武家・町人の居住地、社寺などによって構成される複合都市である。なかでも城郭を取り囲むように存在した武家町は、広大な敷地の中央に屋敷と庭園を配し、周囲に門と塀を設けた格式ある町並を創り出し、今でも緑豊かな良質の住環境として、その魅力を失っていない。

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